「過ちを求める勇気こそ勝利!!」生命尊厳!吉岡の・・を堪能せよ!! ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS

2003年に公開された「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS」は「ゴジラ×メカゴジラ」の続編として制作された。

毎回、監督が代わり独立した世界観であったミレニアムシリーズの中で唯一、前作の手塚昌明が監督を務め、続編が作られたのがこの「機龍シリーズ」。

物語としては、前年、ゴジラとの激闘により傷ついた機龍の修復・改良に当たっていた金子昇演じる整備士中條義人は休暇でに訪れていた別荘で
インファント島からやってきたモスラと小美人に出会う。
ちなみにこの第4代目の小美人の中に当時16歳の長澤まさみがいる。

また、今回の映画は昨年亡くなった小泉博さんが、1961年に公開された「モスラ」の中條信一として登場。

しかも小美人も「中條さん。お久しぶりです」と語りかけ、43年前と同じ小美人という設定ですが、ご存知のように初代小美人はザ・ピーナッツのお二人なので無理があるように思います(笑)

ともあれ、この二人は「ゴジラの骨を海に帰さないと、モスラが人間の敵になる」と伝えに来たのです。要するに、機龍のもとになってる初代ゴジラの骨の事です。
「人間が自然の摂理に逆らうことをしてはいけない」ということです。

機龍を海に帰したとして、「ゴジラはどうするんですか?」と中條は尋ねますが「モスラが命を懸けて戦います」とのこと。

しかし、この話を聞いた、中尾彬演じる五十嵐総理はモスラは43年前に東京を壊滅させたのだから、信用することはできないと。

遂にゴジラが出現する。

胸には前回機龍との品川での激闘で負った傷がある。

ゴジラは、機龍のある自衛隊基地を目指していることが明らかになる。

「機龍を目指しているのでは?」と。

機龍(初代ゴジラ)を目指すゴジラ。

そこに、中條の孫が、43年前にモスラをに招き寄せた際、教会に描いたインファント島の紋章を学校の校庭で椅子を並べ描く。

すると、モスラがやってきて、ゴジラと激闘を繰り広げる。

ここで、ゴジラはシリーズ初東京タワーがゴジラによってはじめて破壊される。

初代モスラは東京タワーで繭を作ったが、ゴジラは実は東京タワーを破壊したことはなかった。

そして、五十嵐総理ら政府は機龍出動を決断し、再び機龍がゴジラに戦いを挑む。

操縦するのは前年の釈由美子演じた家城茜ではなく、虎牙光輝演じる秋葉。

サポートするのは吉岡美穂演じる如月。(これもまた映画では・・・が(笑))

一応、前年登場した家城茜らはアメリカに訓練のため旅立ったみたいで、その送別会があり、劇中で茜が中條と会話をし「機龍によろしく」と茜が語るシーンがある。

ともあれ、新たに改良された機龍とゴジラ、モスラの三つ巴の戦いが繰り広げられる。

更にそこに、インファント島で生まれた双子の幼虫が東京に向かいモスラ親子でゴジラに挑むが、幼虫をかばい成虫はモスラの熱線によって爆散してしまう。

親が殺されたことで怒りが震えた双子の幼虫。

確実にゴジラを追い詰める機龍。

というより、私はこの作品のゴジラは本当は戦いたくないのではないかと思ってしまう。

自分の同族と闘っているのだから。

そして、機龍は改良され付け加えられたドリルをゴジラの腹部に突き刺し貫通させる。

この時は流石のゴジラも痛かったようで、鳴き声が痛々しい。

そこに、双子の幼虫モスラが繭糸によって、包まれ動けなくなるゴジラ。

その苦しむゴジラに止めを刺そうとする機龍だが、突然コントロールが効かなくなる。

「また暴走か!?」と危機感を募らせる人々。

しかし、機龍は勝手に動き出し、ゴジラを抱え突然飛び立つ。

そして、日本海溝奥深くに沈んでいくのであった。

その光景を前にして、五十嵐総理は「失ったものは大きい。しかし、我々は自らの過ちに気づきその過ちを認める勇気を得た。その勇気こそが勝利だろう」と総括する。

ちなみにこの五十嵐総理を演じた中尾彬は、VSシリーズでもGフォースの司令官を演じていたが、この手塚ゴジラが好みであると述べていた。

この映画で私が思うには、この作品で登場したゴジラは「初代ゴジラの子供?だったのではないか?」と思う。

1995年公開された「ゴジラVSデストロイア」のゴジラとジュニアには及ばないが、機龍がゴジラを抱え日本海溝に沈んでいく画は感動を覚える。

しかも、この機龍シリーズで評価したいのは初代ゴジラの感情を機龍を通して表現したことである。

初代ゴジラは東京をとにかく焼き払い、オキシジェンデストロイヤーで葬られたのみであったが、その初代ゴジラに感情を持たせ、かつ前作の釈由美子演じる家城茜や金子昇演じる中條と人と心を通わせたことは大きいと感じる。

是非、生命尊厳を掲げた機龍シリーズ完結編「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS」を前作「ゴジラ×メカゴジラ」と合わせてご覧ください。

砕け散るまで戦え!!釈由美子の・・・を堪能せよ(笑)!!「ゴジラ×メカゴジラ」

2002年に公開された「ゴジラ×メカゴジラ」。

この作品は、2000年に公開された「ゴジラXメガギラス G消滅作戦」の監督を務めた手塚昌明が再び監督を務めた作品である。

1995年「ゴジラVSデストロイア」で休止した日本版ゴジラが、1998年に公開されたハリウッド版「GODZILLA」を鑑賞した制作の富山省吾氏が「日本のゴジラを復活させよう!!」と決意し復活させた「ゴジラ2000ミレニアム」から始まった「ミレニアムシリーズ」といわれるシリーズで、一作、一作監督が違い、世界観も異なる。

その中で、この「ゴジラ×メカゴジラ」は唯一続編(「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS」)が制作された作品である。

この作品の前作「ゴジラ、モスラ、キングギドラ大怪獣総攻撃」(以下GMK)からハム太郎と同時上映になっていた。GMKはゴジラシリーズの中でも凶悪なゴジラを登場させた作品でハム太郎との同時上映も、あとから決まった企画であったが、この作品は最初から決まっていた。

そのため、ハム太郎は平均50分の上映時間だったため、上映時間をそれまでの平均100分ちょっとの上映時間から90分に変更した。
ちなみに昭和の作品は平均90分である。

子供の集中力がそのくらいであるとディズニーか何かが言っていたことに習ったものであった。

そして、制作されたこの作品(以下機龍シリーズ)は自衛隊の協力体制が盤石なる作品であった。

物語としては、昭和29年にゴジラが現れて以降生態系が変化し、モスラなどの怪獣が出現してきた世界観が舞台。それから45年後の1999年に二頭目のゴジラが出現。

そのゴジラを倒すべく、50年前に葬った初代ゴジラの骨を引き上げ、それからメカゴジラを作り上げるため、日本の頭脳というべき科学者たちを集め作らせた。

この作品ではメカゴジラのことを機械の龍で機龍と呼ぶ。

シン・ゴジラまでははるかに及ばないが、中尾彬演じる五十嵐総理ら政府がゴジラから日本を守るため奮闘。(中尾彬はVSシリーズで司令官として登場。本人はこの作品から総理大臣になったということで出世を喜んでいた(笑))

そして、このゴジラ襲撃の際、メーサー殺人車に乗り戦った釈由美子演じる家城茜はゴジラ襲撃にパニックを起こし、バックさせたメーサー車が後方にいた自衛隊車両を谷底に落としてしまい、それをゴジラに踏みつぶされ味方の自衛官が殉職してしまうという事故を起こす。

この責任により資料科に配属されてしまう。
しかし、この間、彼女は一人黙々とトレーニングを行い、時を待ったのだった。

そして時は経ち2003年。

機龍は見事完成し、茜は機龍隊に選ばれる。

しかし、そのチームの中には友井雄亮演じる葉山進というエースパイロットがいた。

彼は、4年前の事故で兄を亡くしていたことで、茜に恨みを持つ気象の荒い性格の人物であった。

そういうぎくしゃくした人間関係の中、というか野郎に囲まれながら一人茜は奮闘する。

要するに、今回のメカゴジラは遠隔操作であった。

昭和に出てきた、ブラックホール第三惑星人が作ったメカゴジラも遠隔だったが、VSシリーズのメカゴジラは直接乗り込み数人で操縦していた。

しかし、今回の機龍はしらさぎという複数の飛行機で直接現地まで運び、エネルギー供給も段取りがある。そして、このしらさきから茜が操る。

また、この機龍の開発に関わったのが宅麻伸演じる湯原。

そして、小野寺華那江演じるその娘沙羅(10歳)も一緒にこの期間、防衛省で学校の登下校を行う。

というのは4歳の時、お腹に赤ちゃん身ごもった母親が母子ともに病のために亡くなっているため、湯原一人で沙羅を育ててきたことで、本人が機龍プロジェクトに参加する条件であったのだ。

それにより人一倍「いのち」に敏感な彼女であった。

そして、いざ、ゴジラが出現し、機龍が出現すると、ゴジラの咆哮で機龍の眠っていた初代ゴジラの記憶が呼び起こされたのか、突然コントロールができなくなり、暴走をはじめ、横浜・・八景島を破壊する。

多額の予算をつぎ込み開発した機龍が街を破壊するという大事故が発生してしまったのだ。

機龍プロジェクトの凍結もささやかれだしたが、湯原たちはその解決に向け全力で注ぐ。

しかし、そんな作業に当たる湯原達科学者に対して、沙羅はこう語る。

「この子もちゃんと生きてるのよ。どうして仲間のゴジラと闘わなければならないのかってきっと思ってる。水爆でゴジラを生んで今度はゴジラのサイボーグ。一番悪いのは人間よ」と。

「人類の進歩に疑いを持て!」とのテーマを掲げてきた制作の富山省吾氏の信念がここにある。

そして、ゴジラの鳴き声に反応しないように修正を加え、再び、東京品川を舞台に最終決戦を繰り広げ、最終的にゴジラを追い払い撃退したことになる。

しかし茜は去っていくゴジラを背に「まだ決着はついていないわよ」と語り映画は終わるのだった。

この作品で評価すべき点は二つある。

一つは音楽である。

音楽を担当したのは、ドラマ「ごくせん」「ショムニ」などの音楽を担当し、手塚が監督した2000年に公開された「ゴジラXメガギラス G消滅作戦」(以下GMG)の音楽を担当した大島ミチルである。彼女は美貌の顔に似合わずダイナミックにして重厚な音楽を作り上げる天才である。その彼女がGMGの時に制作したテーマ曲をはじめとした音楽を、再度モスクワで録音し、更に重厚なる音楽となった。

ゴジラ音楽の大王者伊福部昭は別格として、ゴジラの音楽を手掛けた人は数多いのだが、唯一の女性で音楽を務めた大島ミチルはミレニアムシリーズにおいて評価されるべき音楽家だと私は思う。ただ彼女の音楽はなんとなく似ているものが多いため、聞けば「あっごくせんの人だ」とわかる人にはわかる(笑)

二つ目に評価すべき点は「釈由美子の女優魂というか役者魂!」である。

彼女はまじめな人間であるということがこの作品を通してよくわかった。

彼女はゴジラ主演が決まってから、全作(当時25作)を鑑賞したそうだ。

更に、女性自衛官の役を演じるため、何と自衛隊の訓練にも参加した。

体作りも真剣に行った。

また、劇中の彼女は大変クールな役柄だったが、その彼女の演技は高く評価され、ゴジラ映画で、登場するゴジラを区別するため「キングコング対ゴジラ」のゴジラをキンゴジや「ゴジラVSビオランテ」のゴジラをビオゴジとファンは呼ぶのだが、この作品のゴジラは「機龍ゴジラ」と呼ばれることもあるのだが「釈ゴジ」と呼ばれることもあるそうだ。

また(笑)グラビア出身の彼女がトレーニングシャツで走ったりする際、彼女の大きい・・・が・・・となったりして、男どもは興奮した人もいたに違いない(笑)

そんな魅力あふれる作品だが、特撮などは前作のGMKを経てなのか、そんな大したレベルの特撮ではないが、見ごたえのあるシーンも多々存在する。

また、私は最も好きなメカゴジラは、VSメカゴジラのメカゴジラだが、この機龍も大変人気で、今年もバンダイから新商品が発売されたりしている。
この機龍のデザインは確かにかっこいい。

恐らく歴代のメカゴジラの中でも最弱のメカゴジラとは思うが、究極の必殺武器は、3式絶対零度砲(アブソリュート・ゼロ)という-273.15℃という絶対零度の光弾を発射、直撃した物体を一瞬で凍結し、さらにはわずかな衝撃で分子レベルまで破砕してしまうほどだ。

また、この作品には実はもう一人?ゴジラが登場している(笑)

松井秀喜選手だ!!実は私もその場にいたが、その前作GMKの支社・舞台・挨拶を行った東京国際映画祭で、ビデオメッセージを届けた際「ぜひ出演したい」といったことを富山氏は受け、実現の運びとなった。その次の年にメジャーに行ってるため、ジャイアンツ時代の貴重なユニフォーム姿の松井選手を見ることもできる。

是非、・・・揺れる釈由美子目当てで(笑)も含め、また生命尊厳をテーマとした2002年公開の「ゴジラ×メカゴジラ」を是非鑑賞してみてください!!